「挑戦すること」に再び挑戦したいと思います。
私は育児のため2年半ほど仕事をほとんどせずに過ごしました。
2年半という月日の中、もちろん楽しいこともたくさんありましたが、
正直、もがいていた時間もとてつもなく多かったです。
それまでは、比較的自由に生きてきたーーーというか、
自由にさせてもらえる環境の中にいました。
もちろん激務で時間が取れないことも多々ありましたが
その中にも自分の選択の余地はあったように思います。
しかし、育児の生活というのは
我が子に限らずだと思いますが
思い通りにいかないことが本当に多く、
「今日、⚪︎⚪︎できたらなあ」という願望も
ことごとく見送ることが数え切れないほどありました。
加えて、そのような時期にいくつか病気もしました。
仕事をしていないので貯蓄でやりくりするうちに、
倹約思考もエスカレートしていきました。
人間の考え方は行動によって構築されていくのだろうと思います。
こうした経験は、私にとって「諦め」の積み重ねとなり、
いつしか私は無力感に包まれるようになっていきました。
そんな中、私の底に残っていたわずかな抵抗心が働き
書店でこんな本を手に取りました。
「完璧じゃなくていい、勇気ある女になろう」
レシュマ・サウジャニ著、岩田佳代子訳
この本が私に、今日の決意をさせてくれました。
これまでも、
「あなたは完璧主義だから」
「手を抜きなさい」と
幾度となく言われてきました。
私は「結構適当にやってるんだけどなあ」
と、心の中で反論していました。
この本を読み、ようやく私の中にいる「完璧主義」が
見えてきたような気がします。
これまでのいろいろな環境の影響もあって、
私は失敗したり、人から噂されたり
要するに「他人の正解」から踏み外してしまうことを
極端に恐れていたように思います。
このことには以前からなんとなく気づいていましたが
正体が上手くつかめず、言語化も難しい状態だったので
どう対処したらいいのかも分からないままでした。
この本はその正体に光を当て、
ああなるほど、こういう構造だったのね、
と理解させてくれたような気がします。
私はこれから再び挑戦を始めます。
といっても、ものすごく小さなことからです。
自分が興味のあることを書き並べたり、
今後の人生で行きたい先をもう一度見渡します。
ゲームにも興味があるし
プログラミングにも興味があります。
イラストも好きだし、小説も書いてみたいです。
もう10年近く前になりますが、
仕事を辞めたくて、自分にできることを探していた時期がありました。
私が今からやろうとしていることは、
その時と同じことかもしれません。
でも10年近く経って、
人生はどのように作られていくのか、
挑戦がいかに小さなステップから成り立っているか
ということについては、きっと理解が進んでいます。
そして、私は息子に「諦めたお母さん」としてではなく、
「挑戦するお母さん」の姿を見せたいです。
それは、できれば楽しく、ポジティブに。
好きなゲーム、好きなクリエイターさんなどから
刺激をいただきながら、私はきっと挑戦します。
1日の、いや1週間のうち、僅かな時間であっても。
今日はその意思を刻んでおきます。
